ヨーロッパの街には、絵画館と呼ばれる建物があります。板に描かれた絵を一枚ずつ収めて、傷つけないように守る場所です。その建物の名前を、少しだけ短くしました。
背景:フランス・フランケン2世《画廊の内部》17世紀。パブリックドメイン
ギリシャ語で、字を書いたり絵を描いたりする板を指します。何がどこにあるかを記した目録、という意味も持っていました。この語は、いまも製品の中で生きています。ボードに置く1枚を、Pinax(ピナクス)と呼んでいます。
図書館を意味する bibliotheke(ビブリオテーク)の theke と同じ語です。見せるための言葉ではなく、守るための言葉でした。
この2つが合わさって pinacotheca、のちに pinacoteca になりました。ミラノのブレラ絵画館も、サンパウロの美術館も、いまこの名前で呼ばれています。そこから一音だけ落としたのが Pinateca です。
カンバン、ガント、カレンダー、時間割、リソース、グリッド、リスト、ディスカッション。大きさも用途も違う8枚が、同じ建物に収まっています。館に並ぶ絵が一枚ずつ違うのと同じです。
館の仕事は、見せることと守ることの両方です。仕事の記録も同じで、探せて、消えなくて、あとから見返せなければ意味がありません。そこまでを引き受けるつもりで、この名前にしました。
見た目はガラスですが、1枚ずつが仕事です。中で何が起きているかを見せる、という意味を持たせました。重ならないように並べてあるのは、混ぜないという意味です。
いま手をつけている仕事です。全部を等しく並べるのではなく、次にやることが1つだけ手前にある。この道具がやりたいのは、それだけです。
英語では pee-nah-TEH-kah と読みます。日本語では「ピナテカ」で統一しています。
Pinateca と pinateca のほかは使いません。途中で大文字にした書き方も、略称も設けていません。名前を1つの形のまま置いておきたいからです。